大地の再生講座 Episode.3 in 奄美レポート(1日目)

奄美大島での大地の再生講座、第3回目を2023年5月27日(土)、28日(日)の2日間、篠川地区(鹿児島県大島郡瀬戸内町)で行いました。

初回、第2回の講座内容はこちらの動画からご覧いただけます

まずは座学で、大地の再生について、見立ての仕方や施工事例などを説明。

座学風景

奄美講座の参加者さんは農業に従事されている方が多く、

  • 肥料をあげても育たない
  • 周りの樹々がだんだん枯れていくけどどうして?どうればよい?
  • 自然農をやっているが、よりよいやり方がないか
  • 農薬を使わないやり方を探している
  • 土が良くなるヒントがないか など

今回の講座の1週間前(2023年5月20日)に杜人の上映会を開催しており、それを見て日頃感じていた違和感や課題感が言語化され、講座にヒントや解決策を得に来られた方が多くいらっしゃいました。

風の草刈り

座学の後、敷地周辺に風を通していく作業(風の草刈り)からスタート。

風の草刈り説明

奄美でも草刈りというと、地際から根こそぎ刈り取ることと思われています。

  • 柔らかい草を取れば取るほど、強い草が生えてくる
  • 地際から狩ると、草が生きようとしてより草を生やす
  • 風にそよぐ部分で狩ることで、根を細かく、根を育てる
  • 草が風に揺れることで根を揺らし、根が大地に振動を与えると電位が上がる

といったポイントを共有し、各自で草刈り鎌を持って実践。

風の草刈り作業中
  • 風は流線型に蛇行していくので、それをイメージして渦を巻くように狩る
  • 風の入口と出口を考え、それをつなげる
  • 空気と水をどう流すか、どう通すかを考える

このようなことを意識して進めていくと、まわりの風景に馴染んでいきます。

作業後はこんな感じになりました。

風の草刈り作業後の風景

草刈りと並行して、樹勢回復のため、樹木周りに点穴を入れる作業も行いました。

炭作り

1日目の午後は、炭作りに着手。

地面を荒彫りし、廃材を燃やして消し炭を作っていきます。

炭作り用の荒彫りした穴

廃材を燃やしながら、焼き杭も作成。

炭と焼き杭作り

土留め(の階段)を作る時に杭を打ちますが、この杭にも土圧がかかり、空気が動かなくなります。

焼き杭にすると、杭自体が(鱗状に)炭化して空隙ができるので、空気と水が流れやすい=微生物が住みやすい環境ができ、かつ腐りにくく長持ちするようになります。

斜面の通気浸透処置

農場に移動し、前回までの講座でぬかるみ改善を施した場所の変化を確認。

これまで晴れの日でもぬかるみが消えず、全体的にグズグズの状態だった農道の両脇に水切り、点穴、水脈を至るところに施してきました。

また、山から農道まで降る沢筋があり、この水が農道に溜まる構造になっていたため、沢筋とその周辺の斜面変換線に水脈と点穴を入れた結果、おおきく水捌けが改善しました。

斜面変換線の水脈と点穴施工イメージ
斜面の水脈と点穴施工イメージ

この場の改善をより促進するため、移植ゴテで斜面に小さな点穴を多数入れていきました。

斜面に小さな点穴を移植ゴテで入れる

大地のお灸

1日目最後の作業は、農地に点穴を開けて、その中で火を炊く「大地のお灸」。

点穴と火おこし_大地のお灸

熱を与えて地中に刺激・振動を与えると、空気と水が一気に動くようになります。

場の悪いところに効き、炭作りも兼ねられる方法ですが、樹の根から離れたところでやるよう注意が必要です。

掘り上げた土には、グランドカバーを。

地中にいた土へ急激に紫外線が当たると、植物がなかなか生えてこないため、炭、落ち葉や草、枝を周囲の状態に馴染むように被せました。

初日の作業はこれで終了。

2日目の講座レポートはこちらをご覧ください。

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